最適な防錆油の選定条件と選定例
粘度を正しく測定するためには、粘度の標準物質を用いて粘度計を校正する必要があります。粘度計校正用標準液は国内唯一のJIS品でJCSS校正*されているため、研究開発・品質管理・品質保証・設備保全に確かなエビデンスを与えます。
*計量法校正事業者登録制度(JCSS)基づき独立行政法人 製品技術基盤機構(NITE)・認定センター(IA Japan)の審査を受け、登録された事業による校正
粘度計校正用標準液は、産業界において幅広く活用され粘度の国家計量標準とのトレーサビリティを確実なものとしています。また、工業標準化法、計量法に基づく粘度測定、及び粘度に関わる周辺技術の発展に寄与しています。
当社標準室は、2012年12月25日に独立行政法人 製品評価技術基盤機構よりJCSS校正事業者として登録・認定されました。
当社は、認定基準としてISO/IEC 17025(JIS Q 17025)を用い、認定スキームをISO/IEC 17011に従って運営されているJCSSの下で認定されています。 JCSSを運営している認定機関(IAJapan)は、アジア太平洋認定協力機構(APAC)及び国際試験所認定協力機構(ILAC)の相互承認に署名しています。 当社標準室は、国際MRA対応JCSS認定事業者です。JCSS0297は、当社標準室の認定番号です。
仕様
種類 | 動粘度mm2/s 基準値20℃ |
未開封液1年間当たりの動粘度の変化率 JIS許容範囲 |
容量 | 容器 | 添付書類 |
JS2.5 | 2.5 | ±0.2%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS5 | 5.0 | ±0.2%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS10 | 10 | ±0.2%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS20 | 20 | ±0.2%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS50 | 50 | ±0.2%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS100 | 100 | ±0.2%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS200 | 200 | ±0.2%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JIS Z 8809 には取扱い上の注意として、次の通り記述されております。
校正証明書
粘度計校正用標準液には、日本グリース㈱標準室の校正結果に基づきJCSSロゴ付「校正証明書」を1本につき1枚添付しています。
校正証明書には、[JIS Z 8809粘度計校正用標準液]に規定された項目を記載してあり、発行日,発行番号,製品のロット番号,包含係数 k = 2 (信頼の水準約95%)における拡張不確かさ,校正実施年月日,校正方法等を併記しています。
トレーサビリティ
標準液に添付のJCSSロゴ付校正証明書は、国家計量標準とのトレーサビリティを確保している証です。日本グリースの粘度計校正用標準液の供給体系は、国際的高位水準を維持し、ISOの標準物質委員(REMCO)が支援する国際標準物質データベース(COMAR)に登録されています。
ISO 9000ファミリー品質マネージメントシステム、ISO 14000ファミリー環境マネージメントシステムの構築・維持に充分な標準液としてのトレーサビリティを確保しています。
粘度計の校正に関わるシステムは、標準液の使用者が確立・維持して下さい。
校正温度以外の動粘度・または粘度を求める方法
任意の温度における標準液の動粘度または粘度を算出し使用。JIS Z 8809「粘度計校正用標準液」の解説を御参照下さい。
校正証明書記載の動粘度または粘度で定数を決定し、他温度で使用する場合は、必要な測定精度に応じて、理論的な温度補正を行う。JIS Z 8803「液体の粘度-測定方法-」を御参照下さい。
任意の温度における動粘度・粘度の算出について
温度範囲20~40℃における「温度-動粘度・粘度計算表」は製品に添付しております。この計算表は0.1℃毎の動粘度・粘度を算出しており、JIS Z 8809 解説による算出法を用いています。 20~40℃の温度範囲における動粘度及び粘度の計算値と実測値の偏差は、校正値の拡張不確かさの範囲内にありますが、保証の対象外です。
尚、上記以外の温度範囲の任意温度における動粘度及び粘度に関しましては、弊社の営業部まで、お問い合わせください。
お問い合わせ